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近視とは?そのメカニズムと最新治療法

こんにちは!

そろそろ小学校で視力測定があるのではないでしょうか?

我が家の長男と次男も、もれなく紙をもらって帰ってきました。

小学校2年生の長男はすでに昨年、『C』の判定を受けて眼科に行き、眼鏡を作りました。

半年前にスポーツ眼鏡を作ったので、今回は大丈夫だろうと思いましたがまた紙をもらってきて、今日眼科に行って測定してもらったら眼鏡の作り直しが必要になっていました。

小学校1年生の次男は『B』判定でした。

もしかしたらダメかもと思いましたが、裸眼視力が0.9あったため、経過観察となりました。

さて、今回はそんな『近視』の話です。

近視とは

人間は目で見たものを、『水晶体』というレンズを通し、『網膜』というスクリーンにピントを合わせて映し出し、脳で映像として処理をします。

網膜にきちんとピントが合っている状態を『正視』と言います。

近視は、この網膜で合うはずのピントが網膜の手前に来てしまっていることを言います。

ピントが合っていないので、物がぼやけて見えるのです。

近視の原因

近視の原因は、眼球の長さ(眼軸長)が後ろに長いことです。

成長とともに眼球が後ろへと伸びてしまうため、今までピントが合っていた網膜が後ろに下がってしまい、近視が起こるのです。

また、環境にも左右されることがあります。

環境因子として、近業や屋外活動が挙げられます。

仮性近視とは

偽近視(ぎきんし)とも言われることもありますが、その名の通り本当の近視ではないのに近視のように目がぼやける症状が出ます。

これは近業作業が続いたりした場合、ピント合わせるレンズの『水晶体』を支える筋肉が緊張したままになってしまうことで起こります。

この緊張をとるには目薬を使います。

目の緊張をほぐす作用がありますが、同時に瞳孔が開いたままになるので、本当に必要な検査の時などに使われます。

ちなみにですが、長男が小学校1年生の時、初めて眼科に検査に行った時はこの仮性近視の状態でした。

視力検査の時に、気球の写真を見る機械を覗くと思うのですが、あれで目の屈折を測っているのです。

その検査結果から、『正視』になるための度数が算出されるのですが、その『正視』になるための度数を矯正しても、視力がなかなか上がらないと『仮性近視』という判断になります。

長男はそこで瞳孔を開き、目の緊張を取る薬を点眼して再検査をし、正確な屈折と矯正する度数を決定しました。

特に小さい子は見えないために、目に自然と力が入ってしまい、仮性近視の状態になりやすいです。

仮性近視は点眼で治療をすることもあります。

目の緊張を取る点眼をするのですが、瞳孔が開いてしまうため、夜寝る前にさします。

治療をするかどうかは、検査結果と眼科医によって違うので、ご心配な時は遠慮なくかかりつけ医にご相談ください。

心因性視力障害

仮性近視と同じように、矯正をしても視力が出ない状態でなおかつ、目に異常がない場合は、心因性視力障害を疑います。

私が勤めていた眼科でも何人か見たことがあります。

原因はその名の通り心理的なストレスです。

そして私が関わった患者さんはほとんど思春期の女の子でした。

この病気が疑われる場合、ご本人に一度席を外してもらい、保護者の方に病気の説明をします。

そして、点眼薬はビタミン剤や人工涙液などが処方され、「これを使うと、とってもよく見えるようになるよ」とご本人に説明をします。

そして1週間後視力検査をすると、ほとんどの子が視力を取り戻していました。

しかし1人だけなかなか視力が戻らない子もいました。

その子は思春期外来の受診を勧められていました。

近視の進行抑制治療

近視の治療には眼鏡やコンタクトレンズによる、視力の矯正を行います。

中にはレーシックや水晶体の中に『眼内レンズ』と呼ばれるレンズを入れる手術をする人もいます。

ちなみにうちの夫は、仕事上眼鏡が邪魔になるのでできず、コンタクトレンズを使用すると外すときに目の表面の角膜も一緒に剥がれてしまうので、レーシック手術を受けています。

今は裸眼で1.2出ています。

他にも治療方法があるのですが、日本では認可承認されていません。

そのいくつかを簡単にご紹介します。

低濃度アトロピン点眼

この点眼薬も目の緊張を取る薬で、瞳孔が広がってしまいますが、近視進行を抑制する強力な効果があります。

ただ、瞳孔が広がってしまうので日中はまぶしさや、近くのものを見た時のぼやけなどがあること、治療を中断した場合、近視がより進行してしまう副作用が問題でした。

近年の研究で、低濃度で夜寝る前のみの点眼でも効果が十分得られるという結果が出ました。

人によって効果が出にくいことがあり、特に眼球の長さによる近視の患者さんには十分な効果が示されませんでした。

しかし、日本でも研究がおこなわれているので、遠くない将来に実用化されるかもしれません。

オルソケラトロジー

カーブの弱いハードコンタクトレンズを寝る前に付けます。

そうすることで一時的に角膜の形を平らにし、前にあるピントを後ろにずらすことで裸眼視力を得ようとする矯正方法です。

しかし、角膜に圧力をかけるため負担がかかり、矯正できる量に上限があります。

自由診療なので初期費用が高額になること、ハードコンタクトレンズに抵抗がある場合や感染症などのリスクもあります。

私は人より瞳孔が大きめなので、人生で初めてハードコンタクトレンズをつけた時はあまりの痛さに気を失いました😱

そういう人には向いていない治療方法です💦

しかし、眼球の長さの延長を抑制する効果もあるため、適切に行えばかなり有効な治療方法と言えます。

遠近両用ソフトコンタクトレンズ

日本では一般的に、老眼の患者さんのためのコンタクトレンズですが、国によっては子どもの近視進行抑制のために使われています。

オルソケラトロジーに匹敵する有効性があるとされていますが、日中に装用するため、ゴミが入った時などのケアが自分でできるようになる年齢が対象となります。

特殊な眼鏡

2020年ごろから海外では、周辺部の網膜に網膜の手前でピントが合う光をたくさん作用させたり、周辺部の網膜のコントラストを下げることで、近視の進行を抑制しようとする眼鏡が販売されています。

こちらも眼球の長さの延長が抑制されるという報告が出てきています。

点眼やコンタクトレンズのようなリスクがなく、小さい子どもでも使用することができますが、日本ではまだ治験が行われておらず、使用することはできません。

レッドライト治療法

近年、研究者の関心を集めているのが、『レッドライト治療法』です。

2014年に中国で偶然発見された治療法ですが、こちらも眼球の長さの延長の抑制に効果があると言われています。

使い方はとても簡単で、1日2回・1回3分赤い光が発生する装置で光を見るというだけです。

1例だけ網膜に障害が起きた事例が発生したようですが、一度伸びた眼球を元に戻せるかなど、まだまだ研究の余地がある治療法です。

参照:日本近視学会

定期的な眼科検診を!

学校での視力検査はあくまで参考値として、詳しい視力検査は眼科医院でされることをおすすめします。

実際、次男は『B』判定でしたが、眼科医院で視力検査をすると0.9見えていて経過観察となりました。

お子さんやご自身の見え方で、少しでも不安がある場合は眼科に受診することをおすすめします。

何もなかったらそれはそれで安心ですし、定期的に検診に行くことは病気の早期発見にもつながります。

今回の近視の治療方法について、日本近視学会のサイトを参考にし、リンク掲載の許可を正式にいただきました。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

次回は『遠視』について書ければと思っています。

ではまた😺

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